仁和寺(京都市右京区)が所蔵する国宝「薬師如来坐像」の原寸大レプリカが完成し、京都府立盲学校にて視覚に障がいのある生徒たちに披露されました。本像は病気平癒の仏として知られ、通常は非公開の秘仏ですが、このたび株式会社アートリサーチの高精細3D技術と3Dプリンターによってレプリカを制作いたしました。
仁和寺ではデジタルアーカイブとバリアフリー推進の一環として、所蔵仏像の高精細データを活用し、視覚に障がいのある方にも仏教文化に触れていただける環境づくりを進めています。生徒たちは、仏像に直接触れながらその形や装飾を体験し、「実際に手で触れることで理解が深まった」との声が寄せられました。
このレプリカは、7月2日より大阪・関西万博(EXPOメッセWASSE)・仁和寺ブースにて展示予定です。
掲載記事情報
掲載媒体:産経新聞(デジタル版)
掲載日:2025年6月19日(木)
記事タイトル:「仁和寺の国宝「薬師如来坐像」の複製を3Dプリンターで作製、盲学校生徒が触れる」
リンク:https://www.sankei.com/article/20250619-Y4L4RIGGINICVL6UNQGLEAYUMU/